2012年2月24日金曜日

たまにはロードのことでも・・・(Sram Red 2012)

今月のサイクル系趣味雑誌でも取り上げられ始めた、SRAM Red 2012
(公式サイトは米国のみ。日本代理店GIANTではまだ発表されてません。)

誕生より数年で現役最強のロードコンポーネントメーカーの称号を得た逸品です。
もともとはMTBコンポーネントからスタートしたメーカーですが、短期間でその勢力図を書き換えた実力は恐ろしいものです。

そんなSRAMロードコンポの最高峰Redですが、2012年モデルでは大幅モデルチェンジを発表。
InterBikeでは発表されていましたが、日本国でのCycleModeではブースすらなし・・・

ぶっちゃけSHIMANOとかど~でもイイ自分としては、非常に残念でございました。

競合のSHIMANO、Campagnoloが電動コンポーネントにシフトしていく中、なんとそれを追従することなく機械式でのモデルチェンジです。

近年、完成車重量がますます軽くなる中、UCI規定では重量制限を簡単に下回るようになりました。ですのでグランツールではGPSセンサーやBB出力センサー、ギアチェンジを電動サポートすることで全体重量を規定値に抑え、機能の向上を狙うものが増えてきました。

それにも関らず、さらなる軽量化を機械式で行ってきたSRAM。
他にも色々と噂されていますが、この軽量化の果てにどのような機能向上(付加機能)を狙ってくるのか楽しみですね。

特に今回のモデルチェンジで目立ったのはSRAMのMTBコンポ「XX」からのスピンオフ。
XXはMTBコンポーネントで初の10×2のスタンダードを作りだし、先進的な造りをもった製品です。
過酷なMTBの環境ではロードに比較し、求められる変速性能はよりタフなものになります。

ですのでこのスピンオフは当たり前の流れといえます。


SRAM XG 1090 Cassette

もともとREDカセットは今まで歯を一枚ごとに組み合わされた造りが主流だったものから、10枚の歯をインゴットから削りだし一体としたものでした。今回のモデルチェンジではXXにならい、さらに肉抜き軽量化。歯の間から後ろが透けて見える部分が肉抜きされた部位です。
この軽量化は全体重量の軽減もさることながら、回転体中心の軽量化は漕ぎの軽さにつながる素晴らしい進化です。
SRAM RED Quarq Powermeter - 2012

クランクギアもカーボンの使用率が上がり、アルミは外側の部分に。
随分と金属を探すのが難しくなってきました。
そして標準でGarmin対応のパワーセンサー付属モデルが。

後付け感満載だった頃に比べれば、収まりも非常にきれいですね。

SRAM RED Double Tap Controls - 2012
ダブルタップレバーも形状を大きく変え、Campagnoloを意識してか握り部はコンパクトにまとめてきました。コレは非常に好感が持てます。

正直SHIMANOほど大きい必要はないと常々思っております。あれは一体どんな人間を想定して作っているのかわかりません。体に触れる部分ですから、この形状ほどおろそかにできません。

握り手だけでもコンポーネントを変える理由には十分です。
体重を預けにくい形状であれば、バイクコントロール全体に影響しますからね。


最後発メーカーながらこれほどの革新を続けるSRAM。
今後もサイクリストをドキドキさせる存在であり続けてほしいですね。

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